認知症、早期発見の為に!

たとえば、高齢の方の中には昨日の夕食のメニューを聞かれても、すぐに思い出せないケースは少なくありません。しかし時間をかければ思い出せる方や、ヒントを出すことで思い出せる方がほとんどです。

一方の認知症によるもの忘れは、夕食を食べたこと自体を忘れてしまう状態です。夕食を忘れていることを自覚することが難しく、日を追うごとにもの忘れの症状も悪化していく傾向にあります。

理解力・判断力の低下

周囲の家族との会話についていけなくなったり、買い物の時の金額計算が困難になったりと、外からの情報を素早く理解・判断する力が低下してしまうのが特徴です。

その場に応じた臨機応変な対応が難しくなり、信号が赤なのに渡ろうとしてしまったり、青に切り替わっても渡るタイミングがわからなくなったりすることもあります。

集中力・注意力の低下

これまで集中して読んでいた新聞や本を読まなくなったり、テレビ番組の話に追えなくなりテレビを見る習慣がなくなったりすることもあります。周りの出来事に関心がなくなり、お金の管理ができなくなるほか、以前はできていた家事・買い物に手間取るようになるなどの変化もみられます。

趣味嗜好・性格の変化

これまで温厚だった方が急に怒りっぽい性格になるなど、趣味嗜好・性格の変化が起こることも多いです。

以前と比べて意欲が低下し、趣味だった活動を急に辞めてしまう方や、身だしなみに無頓着になる方、片付けが出来なくなる方もいらっしゃいます。

怒りっぽく暴力的な性格に変化するケースのほか、やる気が低下して落ち込むことが増え、うつ病のような症状になるケースもあります。



認知症の兆候である「もの忘れ」などの初期症状は、本人の方との会話で気づくケースが多いです。