保険・保険外のリハビリについて

医療保険、介護保険、保険外

それぞれのリハビリのサービス内容と違いをご存知でしょうか。

 

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リハビリと言っても、

入院して行うものや、整形外科などのクリニックに通うなど様々な種類があります。

 

保険内で行うリハビリには、医療保険と介護保険があります。

原則保険でのリハビリでは、介護保険が優先。

しかし、発症から間もない場合や介護保険の対象者でない場合、

特定の条件を満たす場合などは、医療保険が優先となる場合も多くあります。

 

今回は、

①医療保険のリハビリ

②介護保険のリハビリ

③保険外のリハビリ

3つの分類に分けて、その種類と特徴を説明したいと思います。

 

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①医療保険のリハビリ(外来・入院)

 

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外来では、運動療法ストレッチ・運動指導など・物理療法(温め・電気治療)などを行います。

1回あたりにかかる時間は20分程度。

通いながら行うもので、整形外科や脳外科など様々な分野があります。

 

入院リハビリにも様々な病棟があります。

急性期や回復期などのリハビリ病棟、少しの間だけ入院可能な地域包括病棟など

入院する病棟によって時間は異なります。

一般的には発症から時間が経てば、受けられる時間は少なくなります。

 

時間が長い病棟の順番ですが、

一番長いのは回復期のリハビリ病棟で、1日あたり約2~3時間行います。

設備や道具が充実していることも特徴として挙げられます。

次いで、訪問介護からのリハビリです。

診療所からの訪問介護リハビリテーションは原則介護保険が優先となりますが、特定の条件を満たすと医療保険となります。

内容に大きな違いはありませんが、

訪問リハビリは医療保険が適用される場合もあるということも頭に入れておくと良いと思います。

 

病院や診療所からの訪問リハビリテーションは、20分単位で週120分を限度としています。

訪問看護ステーションは、リハビリ1回30~90分の間という決まりがあり、

家や施設などの自分の生活スペースで行えるというところが特徴です。

医療保険でこれらを行う条件としては、疾患の発症から間もない場合、急性増悪などが挙げられます。

 

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②介護保険でのリハビリ

 

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基本的に介護保険は優先的に使用されます。

介護保険においてのリハビリテーションとは、医師の指示のもとに行うものを指します。

 

まずは、通所リハビリテーションデイケア。

病院や診療所・介護老人保健施設・介護医療院といった医師がいる施設に通って受けるサービスです。

朝から夕方まで集団で生活をして、その中で行います。

ここで言うリハビリとは、運動することだけでなく入浴や排泄、他者と交流などすべてがそれに含まれます。

最近では、1~3時間の短時間の通所リハビリテーションもあります。

 

次に、通所介護デイサービスです。

通称リハビリテーションとの大きな違いは、医師がいないということ。

通称介護のリハビリは制度上、機能訓練というものになります。

機能訓練は、医師の指示が必要なく行えるものです。

しかし、最近の通所介護はリハビリ専門職がいるところも多くあり、

本格的なリハビリを受けられるところも多くなってきました。

 

そして、訪問介護リハビリです。

介護保険にも訪問リハビリのサービスがあります。

施設などの入所、介護老人保健施設や介護医療院に入所した場合のリハビリもあります。

入所時期によって時間は変わります。

短期入所(ショートステイ)にもリハビリがある場合もあります。

 

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③保険外のリハビリ

 

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保険外で提供しているリハビリも最近増加中です。

高齢者が増える中、病気を発症してから数ヶ月間は

医療保険において十分なリハビリを受けることができますが、

国の方針で医療保険から介護保険へどんどん移行しているのが現状です。

原則要介護の認定を受けている人は、医療保険でなく介護サービスを利用する決まりです。

介護保険でのサービスでは、専門職が1対1で関わることのできる時間が限られてきます。

そのような中、保険外リハビリであれば、希望通りの時間を受けることが可能です。

もちろん保険外なので全額負担する必要があります。

料金は高いですが、専門職による1対1のリハビリを受けたい方はこちらがお勧めです。

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最後に、迷ったら相談!!

医療保険と介護保険の適用条件は、

年齢や疾患の発症からの時期、介護保険の認定の有無などによって大きく変わります。

迷ったら、まずは専門職に聞いてみることをお勧めします。

保険内外問わず、様々なリハビリのサービスを調べておくことで

自分に合ったサービスを選択できるようになります。

 

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