「横の糸プロジェクト」の一環として昨年から取り組んでおります「あなぶきトラベル×あなぶきメディカルケアによる介護旅行事業」の取組みを紹介します。
今年度、観光庁が公募をしておりました「地域観光新発見事業」にて当社が提案をしておりました「介護添乗員と行く介護旅行事業」が国の重点支援事業として採択を受けました。
※介護添乗員とは、介護資格と旅程管理主任者資格を併せ持ち、座学研修・実地研修・モニターツアー実践を経たスタッフを介護添乗員として認定しています。
観光庁からの補助金を受け、10月~11月にかけて介護添乗員の現地実地研修や日帰りモニターツアーを実施しました。
要介護や車いすが必要な生活となり、旅行に行くことを諦めてしまっている方に対して、介護添乗員が同行することで「安心して旅行に行ける環境を創出したい」、「旅行に行くことを諦めるのではなく旅行を楽しんでいただきたい」という想いから、この事業が始まりました。
現地実地研修では段差のある観光地でどのように車いすを操作するのか、どのルートを通ればよいのか、お客様にお喜びいただく料理はどのようなメニューが良いのかなど、現地下見を兼ねた実践型研修を実施しました。
現地実地研修の様子
バリアフリーとなっている施設とは異なる環境にとまどいながらも、研修参加の皆様からは新たな気付きも得られる有意義な研修となりました。
モニターツアーでは、アルファリビングに入居いただいている方をお客様にご参加いただき、今後旅行商品として取り上げる観光地や文化体験を楽しんでいただきました。
現地実地研修の様子
ご参加いただいたお客様からは、
「旅行に行くことを諦めていたが、また行くことが出来てうれしい!」
「介護添乗員が一緒にいるから、安心して旅行に行くことができる!」
「数十年ぶりに訪れる観光地が懐かしかった♪」
「日頃食べられない料理が味わえて満足♪」
「旅行に行く前からワクワクしていた!」
といったお喜びの声をいただいています。
昨年は、香川県内のアルファリビングに勤めるスタッフの中から、7名の方を介護添乗員として認定し、介護旅行の現場でご活躍いただいています。
今年は、さらに松山市・岡山市・倉敷市のスタッフの中から、6名の方を介護添乗員として認定し、今後この広域での介護旅行の実施に向けて準備を進めています。