【区分投資事業部】穴吹興産×穴吹ハウジングサービス 海外視察 台湾編

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こんにちは。

穴吹興産 区分投資事業部です。

区分投資事業部ではタイ・フィリピンに続く3か国目の視察として、台湾に視察に
行って参りました。

近年、円安の進行もあり東京を中心に日本の投資用不動産が海外の方に購入されています。

特に台湾では、有事に備えて国内の資産を海外に移すいわゆるキャピタル・フライト
呼ばれる独自の海外投資需要が増えています。

そのような動きの中、区分投資事業部では国内で保有する1,000室を超える区分マンションの
売却先として海外投資家への活動にも力を入れています。
※現在の円安水準では海外投資家にとって日本の不動産は為替の影響で2割~3割程度割安ともいわれています。

今回は、台湾の日系不動産会社の訪問や福岡で親交の深い三好不動産様の台湾現地でのセミナーに
参加してきましたので、その様子を共有させて頂きます。

本視察では、日本から穴吹ハウジングサービスの耿さんにも同行頂き
現地で投資家との通訳やアテンドを行って頂きました。

改めて御礼申し上げます。

訪問先① 三井不動産集団(台湾三井)

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台湾三井不動産では、台湾人向けに日本の不動産へのインバウンド投資を仲介する部署があり、
担当者の方に話を聞くことができました。

国を跨いでの仲介は日本国内での仲介と比べて手間がかかるため、1件当たりの取引金額が
高い台湾富裕層向けの仲介を行っているとのことでした。

具体的には、1億円以上の価格帯の中古マンションの取引が中心となっているとのことです。

このような富裕層の海外投資家向けに区分投資事業部でも今期からエリアを限定し、
1室1億円以上のマンションの仕入れにも積極的にチャレンジを行っていきます。

訪問先② 穴吹ハウジングサービス

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10年以上前に台湾に進出している穴吹ハウジングサービスに三好不動産ご一行と
訪問させて頂きました。

当日ご対応・説明を頂いた宮武総経理、お忙しい中ありがとうございました。

台湾ではマンション管理=警備という考え方が強く、マンションを資産として維持・管理していく
日本式の管理は主流ではありません。

そのため、日本のマンションでは当たり前の修繕計画がなく、修繕積立金がないマンションが一般的だそうです。

日本ではマンションの建て替えに意見がまとまらないことが問題になっていますが、
台湾では大規模修繕の意見がまとまらず実施が難しいことも珍しくないとのことです。

また、ポスティング禁止はもちろん、中古で売却時にも内覧に管理会社の許可がいるなど厳重です。

10年以上前から日本式のマンション管理を台湾で提案し続けている穴吹ハウジングサービスは、
台湾内で徐々に認知度が高まっており(不動産業界の5人に2・3人は知られている)、
現地の宮武さんは多くの協会の理事も依頼されて兼務されていらっしゃいます。

穴吹ハウジングサービス×穴吹興産×三好不動産の会食時の写真

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台湾不動産セミナーIN台南

到着した台北から新幹線で約1時間30分程の場所にある、
台南での不動産セミナーに参加するため、一行は新幹線に乗り移動しました。

ちなみにですが、台湾では日本の新幹線が走っています。
日本の新幹線だけあって乗り心地も日本と同じで快適でした。社内アナウンスも日本の新幹線と似ていました。

不動産セミナーでは台北・台南等の不動産会社を中心に約50名の方が参加しており

日本の不動産マーケット(福岡・熊本が中心)について説明が行われました。

台湾の賃貸住宅協会の理事長等、業界トップの方が参加しており日本の不動産に対する関心度の高さを感じることができました。

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下の写真は区分投資事業部の小島GL(右)と現地通訳の耿さん(真ん中)がセミナー参加者からの質問に対応する様子。
※手前の女性の方はTSMCの役員をされている方とのこと。

特に都内で販売するグローリオシェルシリーズ(約8億円)に関心を持たれていました。

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セミナー後の集合写真

前席左から一部紹介

分投資事業部 高柿部長
現地不動産管理会社 代表 方氏
三好エージェントトラスト株式会社 代表取締役 堂脇様
台湾賃貸住宅協会 理事長 鄭(テイ)氏
台南賃貸住宅協会 理事長 楊(ヨウ)氏

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セミナー前日には、TSMC(台湾の半導体メーカー)の工場が集中する工業団地に訪れ、
工場の規模の大きさに圧倒されました。

半導体工場の敷地は車で回っても約30分かかります。

以前には何もなかった場所に、TSMC関連の半導体工場が建設され約10万人近くの雇用が生まれた結果、
台南市における不動産のマーケットも大きく変化しました。

数年でマンションの価格は2倍、家賃は3倍に上昇した物件もあるとのことです。

国によるTSMCの工場用地の買収で、多額の金銭を得た地主も多くいます。

今回はその中の1人でもあり現地で不動産管理業も行う方の、物件を見学させて頂くことができました。

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実際に共用部や室内などを見学させてもらった感想ですが、室内に関しては日本のマンション
のおける建築技術や品質の方が高いせいか大きな驚きはありませんでした。

むしろ、駅や大型ショッピングセンターがなく周りもまだまだ畑も目立つような場所でも、
TSMC工場の誘致の影響でマンションの価格がこれほど高額になっていることに驚きました(70㎡弱で6,000万円)。

現在、熊本県の菊陽町ではTSMCの工場が建設され現地の不動産マーケット市場も大きな影響を受けており、
分譲開始したマンションが1棟ごと購入されるケースも発生しているようです。

今後も新たなTSMC関連の工場が建設される予定という話もあり、
菊陽町周辺では引き続き不動産価格の相場変化に注目です。 

以下の写真は現地の不動産投資家兼実業家でもある方(ほう)さんと三好不動産との会食の様子です。

会食の場所も方さんが経営されるお店でご馳走になりました。

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台湾視察を終えて

台湾視察で感じたことは、台北を中心とする中心部では不動産価格が高騰する一方で円安による
日本の不動産の割安感から日本の投資用不動産に関心を寄せる投資家がいるとということです。

特にキャピタル・フライトといった台湾独自の投資需要をどのように取り込むかは、日本の不動産の
出口戦略を検討するうえで重要な検討事項の1つです。

また、日本の不動産には興味があるけれど、信頼できる不動産会社・管理を依頼できる会社がないという点が
台湾の投資家の課題になっていると感じました。

台南で移動中のタクシー内でも、運転手が日本のマンション投資に興味を持っているという話で
急遽物件資料を渡すという出来事もありました(もちろん、耿さんが対応)。

台湾は福岡空港から1時間半で行くことができ、地理的にも台湾人・日本人双方にとって
なじみが深い国のため新たな市場開拓先として1つの候補となる可能性あると感じました。

その他の台湾視察の写真 

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