ヨコイは、機械式立体駐車場装置やオリジナルガレージTOYBOX、トレーラーハウスを製造する「あなぶきグループのモノづくり企業」です。これらの製造において扱う金属と金属を接合して一体にする「溶接」という作業を行います。
今回は、ヨコイの製品品質向上のための溶接技術力をUPさせることを目的に、香川県高松市にあるポリテクセンターにて半自動溶接の研修に参加しました。


溶接とは、2つ以上の金属材料を、熱や圧力、またはその両方を加えて接合部を溶かして混ぜ合わせ、冷却することで一体化する方法です。
一般的によく用いられるアーク溶接は手動で溶接棒を供給しながら溶接するのに対し、今回研修を行った半自動溶接は、機器の先端から溶接材であるワイヤを自動で供給しながら溶接を行います。
溶接の手順として、まずワイヤを機械に設置します。
次に、溶接部の塗装やコーティングなどの不純物を取り除いてしっかり接合するために、電動研磨機であるサンダーを使用して溶接する部分を磨きます。
ここでの作業は溶接における強度にも影響を与えるので、念入りに行う必要があります。
今回の研修では2枚の金属材料を接合します。

まずは表に4点、裏に4点仮付けをしてから、1層、2層、3層と溶接をしていきます。

溶接作業時に発生する強烈な光や紫外線などから眼や口を含めた顔を保護するために、溶接面(遮光マスク)を必ず着用します。
溶接面を使用した場合、視界が暗く、手元を見るのも困難な状態となります。
下の写真は実際に溶接面を着用した状態の視界ですが、溶接時の光を放っている先端部分のみが明るく見えている状態です。


各層の溶接が完了後、金槌で叩いたり、ヘラやブラシで磨き、酸化物や汚れを取り除くことで次の層もしっかり溶接できるようにします。

溶接した金属材料は高温になっていますので、水の中にいれて冷却させます。

溶接部分は盛りすぎないように5mm以内とし、最後は講師の方にしっかりとチェックをしていただきました。
ヨコイでは、若い世代も溶接技能を強化し、立体駐車装置やトレーラーハウスを製造していきます。その製造品質の向上のために今回の溶接技能研修を実施し、5月と7月にヨコイの製造職5名が日本溶接協会が実施する鋼構造物の製作における溶接作業に従事する溶接技能者についての格付け認証資格である溶接技能評価試験を受験いたします。
受験に合格するのはもちろんのこと、今回の研修で得た技術的な学びを製造現場で活かせるよう日々前進して更なる高品質なモノづくりに生かしてまいります。