
『最近、食事に時間がかかる』『むせることが多くなった』など加齢だけではなく認知症の影響が関係しているかもしれません。
認知症が進行すると記憶力や注意力が低下し、日常の食事面でも嚥下機能にも影響が及ぶ場合があります。
認知症が嚥下機能に与える影響
・食事の認識が難しくなる:食べ物や飲み物を認識できず、口に運べなくなる場合があります。
・嚥下反射の低下:飲み込む力が弱まり、誤嚥(食べ物・飲み物が気管に入ること)のリスクが高まります。
・食事の中断:食事中に食べることをやめたり、飲み込む動作を忘れたりすることがあります。

安全な食事のための対策
・落ち着いた環境を整える:テーブル上の食品や飲み物を視覚的にわかりやすく配置し、食事中はリラックスできる環境を整えましょう。
・食事形態を調整する:嚥下機能に合わせて、柔らかい食品やペースト状の食品・ゼリーなどを取り入れると誤嚥リスクを軽減出来ます。
・声掛けや見守りを行う:食事の際に『ゆっくり食べたらいいですよ。』『もう一口いかがですか。』等優しく声掛けを行い、必要に応じて見守りを行う。
・専門家の支援を受ける:歯科医師・歯科衛生士・言語聴覚士等の専門職と連携し、嚥下機能の評価やリハビリを行う。
