モノづくりの会社であるヨコイには、本社に隣接した製造工場があります。
古い工場ではありますが、ここで巨大な機械式立体駐車場装置やお客様の要望に合わせたオリジナルガレージやカーポートなどが製造されているのです。
製造過程において切断加工された後に残る材料である端材は通常廃棄されますが、
お客様の要望をカタチにするモノづくりのヨコイ製造社員はこの通常廃棄する端材を使って「モノづくりの際に使用する道具を自分の使い勝手の良い収納カート」を材料代0円で作り上げます。
今回は中途入社1年の製造部・川越直樹さんが、そのアイデアを基に作成した「マイカート」をご紹介します。
マイカートは自由自在にカスタマイズができ男心くすぐられますね。
マイカートを作った目的は?
5Sの整理整頓は工場内では基本的なことですが、急いでいるとついつい乱雑になりがちです。巨大な機械式立体駐車装置を作る工場なので、作業の際に道具を取りに行く時間を短縮するために自分専用のカートを作ろうと思いました。
端材を再利用することでムダをなくすとともに、溶接や切断加工など私たちに技術の向上にもつながりますので一石二鳥ですね。
マイカートが完成するまでの流れ
マイカートを作る際に苦労したのは材料を集めることですね。材料である鉄鋼にはH鋼やアングルなどといった種類が沢山あり、大きさや長さも違います。種類や寸法も異なるため想像で形を思い浮かべていても実際に適した材料があるとは限りません。
材料制限のある中で試行錯誤し適している材料を集めました。
材料集めが終わり次は実際に作ります。各材料の寸法を測り、寸法サイズを切断して各パーツを溶接で組み上げること4時間で「マイカート」がが完成しました。
川越直樹さんのこだわりポイント3選
1.長い筒状の鉄を切り溶接で付けることで筒に刺し工具の収納ができます。例えば身近にあるプラスドライバーやマイナスドライバーは縦に収納したほうが取り出しはしやすいですよね。同じ理由でハンマーやドリルなどといった多くの工具をスタンドに刺して置いておくことで取り出しも楽になります。足りければ増設も可能なため道具の置き場には困らないです。
2.工具によって形状は違い、縦に長い工具や横に広い工具だってあります。これらの工具を収納しようとすれば収納可能な数は限界があります。その中でも工具を掛けて収納すれば横や縦に向けて収納するより多く収納できるようになり、工具を掛ける収納だけではなく持ち手にもなり一つ二役に変化が可能です。持ち手として使うことで安定してカートを運ぶことができます。
3.グラインダーは鉄板などの表面を平に削る工具です。作業する際に横向きでしか置けないため刃部分を地面に接触し歪んだり刃の損傷などダメージが入ります。損傷を改善するためグラインダースタンドがあることでスタンドに掛けることにより損傷を防ぐことが可能です。また、スタンドがあれば必要な場面で瞬時に使うことができ利便性を最大限に生かせています。
これからについて
いかがだったでしょうか?問題の解決策を考えることで新たなモノづくりが出来上がることは素晴らしいですね。モノづくりのヨコイにはユーモアな社員が多く在籍しているのでこれを機にもっと知っていただけると嬉しく思います。