ベトナム語ってどんな言語?(母音、声調、人称代名詞について)

今回の記事内容はベトナム語についてです

『ベトナムでどんな言葉で話しているの?』

『ベトナム語はどんな言語なの?』

日常生活で耳にしたことが多かった質問でした。

あなぶきグループの中にも同じように疑問をもっている人がいるだろうかと考え、この記事を書くことにしました。

早速ベトナム語について紹介していきます。

ベトナム語はベトナムの公用語です。北部、中部、南部の方言に分かれており、それぞれの地域で独自の発音や単語、表現があります。

ベトナム語では、クオックグー( Quốc  ngữ)と呼ばれており、Quốcngữ 語」を表し、国語として広く使用されています。

ベトナム語の母音の数は

・単母音が11  a ă â o ô ơ u ư e ê i/y

・二重母音が32 AI, AO, AU, ÂU, AY , ÂY ,EO, ÊU, IA, IÊ/YÊ, IU, OA, OĂ, OE, OI, ÔI, ƠI, OO, ÔÔ, UA,UĂ, UÂ, ƯA, UÊ, UI, ƯI, UO, UÔ, UƠ, ƯƠ, ƯU,  UY.

・三重母音が13 IÊU/YÊU, OAI, OAO, OAY, OEO, UAO, UÂY, UÔI, ƯƠI, ƯƠU, UYA, UYÊ, UYU.

母音の数が多いベトナム語は言葉が非常に豊富な言語です。また、日に日に新しい語彙が生まれて、辞書には記載していない若者言葉、新語も世の中に溢れています。

声調もベトナム語の特徴です。ベトナム語は6つの声調があります。

・Thanh ngã (mã)ジャンプをしたような音。南部ではThanh  hỏiと似ている発音になります。

・Thanh sắc(má)斜め上に上がるような音。

・Thanh ngang(ma)高低のない横に一直線の音。日本語は Thanh ngangで発音されます。

・Thanh huyền(mà)斜め下に下がるような音。

・Thanh hỏi (mả)声調記号をなぞったような音。

・Thanh nặng(mạ)急に止まるような音。

ベトナム語の書き方は日本語と全く違いますが、ベトナム語はしばしば日本語と似ている言葉も多くあります。その理由は、漢越語という漢字がもととなってできた言葉が多いためです。

注意(ちゅうい)はチュウイー(Chú ý)

結婚(けっこん)はケッホーン(Kết hôn)

同意(どうい)はドンイー(Đồng ý)

ベトナム語についてご紹介しました。ベトナム語は中国とフランスの影響受けた言語で、日本語や中国語に似ているところもあればフランス語に似ている部分もあり、興味深い言語のひとつです。

これからベトナムに行く人や現地で仕事する人にこれだけは覚えてほしいベトナム語を紹介します。ベトナム語を習得するにあたり、最初に人称代名詞に慣れるのが難しいポイントだと思います。

Tôi (トイ):私として使用されますが、少々改まった表現です。通常の会話では、下記の Em ,Anh,Chịなどを私(一人称)として頻繁に使用します。

 Em(エム):自分が年下の場合(一人称)、自分が年下と話す時(二人称)に使われます。

Anh (アイン) :自分が年上の男性で年下と話す時(一人称)、相手が年上の男性の場合(二人称)。

Chị (チ) :自分が年上の女性で年下と話す時(一人称)、相手が年上の女性の場合(二人称)。

Chú(チュー):一般的に中年の男性に対して使用されます。これも自分にも相手にも使うことができます。

Cô(コー):一般的に中年の女性に対して使用されます。また、女性の先生のことも Côと呼びます。

Ông(オン):高年齢の男性に対して使用されます。

Bà(バー):高年齢の女性に対して使用されます。

 

ベトナム語を話す機会がないという人も現地の人とコミュニケーションを取り、ベトナム語を話してみるのも面白いかもしれませんね。

今回も記事をご覧いただきありがとうございました。またね!